コロナの影響により、仕事がリモートワークに移行してから早いもので2年と数か月が経ちました。
これだけの期間リモートワークをしていると、生活において便利だと感じるものもあれば不便に感じられるもの、人とのやり取りで発生する弊害など色々と見えてくるものがあります。
この記事では、リモートワークで起こる弊害や不便な点を踏まえて、より快適にリモートワークをこなすためのアイテムなどを紹介していきます。
この記事は以下のような人にオススメです
- リモートワークをこれから始めようと思っている
- リモートワーク主体の会社に転職を考えている
- 会社がリモートワークを導入しようとしている
- リモートワークのメリットとデメリットを知りたい
- リモートワークをより快適にしたい
目次
リモートワークのメリットとデメリット
リモートワークと言っても企業によってそのやり方やルールは異なり、出社をしなくても良い完全フルリモート型なのか、週に何度か出社をしないといけないハイブリット型なのかで色々と身の回りの環境も変わってきますね。
どちらもメリットとデメリットはあるので、私の体験談も踏まえていくつか例を挙げてみたいと思います。
まずはフルリモート型とハイブリッド型を問わず共通のメリットとデメリットをあげていきます。
▼リモートワークのメリット
通勤時間に当てていた時間で別のことが出来る
会社までの通勤時間が長い人ほどそのありがたみを感じることが出来るメリットですね。
朝が弱い人はその時間を睡眠時間にあてるのも良し。
何より通勤ラッシュに巻き込まれなくて済むのでストレス解消にもなります。
仕事の合間や休憩時間に別の作業ができる
休憩時間や仕事の合間をぬって買い物に行ったり、育児や家事をこなしたりできるのがメリットです。
スキマ時間で掃除機をかけたりするだけでもだいぶ気分転換になりますね。
副業は内容にもよりますがその気になれば可能かと思います。
スーツの着用や化粧をする必要が無い
一部例外はありますが「Zoom」や「Google Meet」を使った打ち合わせなどで顔出しを強要されない限りは服装や身だしなみを気にする必要がないのはメリットです。
特に男性の場合は髭、女性の場合は化粧に該当します。
最低限「不潔」と言われない程度の身だしなみを維持することは大事ではありますが、毎朝気を遣う面倒な作業のうちの1つを削ることができます。
それでも急に顔出しをしなければいけない状況に陥る場合もあるので、そのあたりは注意が必要ですが最悪マスクを着けるという回避手段があります。
相手方に一人暮らしというのがバレていると「他に誰もいないのに何でマスクなんてつけてるの?」なんて言われるときもあるので、上手く切り返す言葉も考えておきましょう。
▼リモートワークのデメリット
光熱費の増加とネットワーク環境を整えるのにお金がかかる
快適なネット環境が用意できることが最重要視されるポイントですが、それ以外でも気になるのが光熱費です。
春や秋はいいけど、夏や冬の空調を気にしないといけない季節は特に電気代が気になりますね。
リモートワークを会社が推奨している場合は、通勤時に発生する交通費の支給が無くなる代わりに毎月「リモートワーク手当」なるものが出るところもあるので上手に活用したいところですが、いかんせん一律で金額が決まっているため交通費に比べてもらえる額が安くなりがちなのが困りもの。
近くに冷暖房のきいている一般開放されたコワーキングスペースがあるなら利用してみるのも1つの手です。
ただし、フリーWiFiの使用やノートPCの画面ロック忘れなど、情報の取り扱いによるセキュリティ面で気にするべきところが他に出てきてしまいますので注意が必要ですね。
コミュニケーションが取りにくい
リモートワークは「Slack」や「Chatwork」などのチャットツールを使った文字によるやり取りがメインになるかと思います。
声ではなく文字によるやり取りは、本来対面の会話とは異なり相手の表情や声のトーンから読み取れる感情の変化がわからないため、文字の内容によっては怒っているように見えたり、冷たくあしらわれていると感じてしまう事も少なくありません。
私自身もそうですが長らくオンラインゲームをプレイしているような人は感情が上手く伝わらないなんて状況、よくあったりしませんでしたか?
最近は見ず知らずの相手でもボイスチャットが主流なのでそういった状況もあまりないかもしれませんが、チャットが主流だった時代はそういった苦い思い出がたくさんありますね。
孤独感によるメンタルと運動不足によるフィジカルが低下する
出社時とは異なり周りに人がいないため、人の気配もなければ話し声も聞こえないのがリモートワーク。
静かな環境が好きな人や、人と接するのが苦手な人にとってはこの上ない環境ですが、人との会話がストレス解消になっているようなタイプの人で、なお且つ一人暮らしの人はメンタル面での不調がおきやすいかもしれません。
また、通勤が無くなり座っている時間も長くなるため運動不足が加速して体重が増えたり、肩こりや腰痛になることも想定されます。
※心なしか外で抜ける分の体毛が全部家の中に落ちるので、床に落ちている抜け毛も増えているように感じて気になることがあるかもしれません。
スマートウォッチの計測で、リモートワークになる前は1日最低でも5000歩ほど歩いていましたが、リモートワーク後は1日500歩行きません…。
さすがに危機を感じて休日の日に意識してウォーキングやジョギングをするようにしましたが、肩や首の凝りも酷いので週1回の整体は欠かせなくなりましたね。
続いてフルリモート型ととハイブリット型によるそれぞれのメリットとデメリットをざっとあげていきたいと思います。
▼フルリモート型
メリット
出社する必要が無いので場所を選ばず仕事ができる
場所を選ばないというのはフルリモート型の最大のメリットです。
仮に会社の所在地が東京だったとしても、快適なネット環境さえ確保できれば都心エリアに住む必要はないので、家賃が安い地域への引っ越し、前から住んでみたかった地域への移住、それから出費を抑えて実家に戻るという選択肢も増えますね。
さすがに海外からという例は今までに聞いたことはないですが、北海道や九州地方から関東の会社にリモートワークをしているという話は聞いたことがあります。
デメリット
ネット環境含めその他の仕事で使うアプリに障害が発生すると仕事にならない
フルリモートワークにおいて最も遭遇したくない障害。
ハイブリット型も例外ではありませんが、ハイブリット型の場合はいざとなったら出社すればいいのでフルリモートほど悲惨なことにはなりません。
その日のうちにやらななければいけない作業とか、期限があるような仕事の時に発生した場合は十中八九詰みます。
有事のためにモバイルWiFiを持ったり、サブで使用する連絡用のチャットアプリなどは事前に決めておくのが良いですね。
社内の人と疎遠になったり新しく入社した人の顔や名前が覚えられない
リモートワークにおける共通の問題の1つでもありますが、フルリモートだとさらにこれが加速するので、フルリモートワークのデメリットとしてこちらに記載します。
とくに仕事上絡まない人ほどこの傾向が強く、いつの間にか退職していて人事通達ではじめて知ったとか、新しく入った人の顔と名前と声が一致しないまま数か月経過するなんてことは頻繁にあります。
私自身も未だに顔と名前が一致しない人と毎日仕事をしていたりしますが、今の所直接対面で何かをやるということがないせいもあって、案外なんとかなるものです。
▼ハイブリット型
メリット
自身の都合にあわせて出社か在宅勤務かを選べる
ある程度会社側のルールにより異なるかと思いますが、「毎週〇曜日は出社」と決められていない限り自身の都合と気分に合わせて出社ができるというところがメリットです。
家の中に閉じこもっていたくない人や、他に騒がしい要因があって集中して仕事ができない!という人には相性がよいスタイルです。
私の周りでは、自宅よりも会社の方が業務に集中できるという人もいるので、そういったタイプの方は基本的には出社を選び、比較的業務に余裕がある日は在宅にするという働き方をしています。
デメリット
生活リズムが崩れるので体調変化に気を遣う必要がある
シフト勤務にもありがちなことですが、出社と在宅勤務を一定の周期で繰り返す場合、通勤、食事、睡眠などが切り替わりのタイミングで変化が生じるため、生活のリズムが狂いやすく体調を崩す可能性があります。
電車遅延や天候など想定外のマイナス要因が重なると気も重くなりますし、それがストレスに感じられることもあるかもしれないので注意が必要です。
結論として、どのスタイルが自分に合っているかは人それぞれですが、リモートワークによって業務における生産性が向上する人もいれば、逆に下がる人もいるということです。
自分が最も仕事に集中しやすい環境をまずは考えてみよう!
これからリモートワークを主体とした転職を考えている人や、会社がリモートワークに関する働き方を実施しようとしている方は、自分が最も仕事に集中しやすい環境を考えてみて、それに見合った無理のないリモートワークのスタイルを選ぶのが良いかと思います。
リモートワークを快適にするグッズ11選
メリットもあればデメリットもあるリモートワークですが、快適に業務をこなすための条件はいかにして身の回りにあるものを改善していくかがポイントになると思います。
この項目では、より快適なリモートワークを行うためのおススメアイテムをいくつか紹介します。
実際に使ってみた感想も一緒に記載しますので、気になったものがあればぜひ試してみてください。
3つのアイテムで優雅な音楽の流れる自宅カフェを楽しむ。
お金をあまりかけずに最低限これがあれば変わると思う物を揃えてみました。
▼メンタルバランスチョコレート
仕事中のちょっとしたミスや対人関係で嫌なことがあった時に口にしたくなるチョコレート。
その名の通りメンタルを崩しやすいリモートワークとの相性は良いのではないでしょうか?
1日5粒を目安にストレス緩和のお共として食べるのがマイブーム。
▼Mt.RAINIER
とにかく味の種類が豊富でお値段共にリーズナブル!
個人的にとても気に入っているコーヒーで1週間分を買い溜めするのが基本。
コンビニやスーパーでも取り扱っているためどこでも気軽に入手できるのも魅力です。
1日1本、仕事の合間にメンタルバランスチョコと一緒に飲むことでリラックスができるオススメの一品。
※「自分のお気に入りは別にある!」「自慢のコーヒーを淹れられる!」という方はこの限りではありません。
▼ラジオ(アプリ可)
ゆったりとしたカフェのような雰囲気が好きな人にはおススメできると思います。
※反対に静かな環境じゃないと集中できないという方にはオススメできません。
アプリで聞く場合はPCでもスマートフォンでも使える「radiko(ラジコ)」がオススメです!
歌が多いFM系列のラジオ局をどれか1つ選んで一日中垂れ流してみましょう。
数日間聞いてみると好きな番組が見つかると思いますので、いつの間にか生活の一部になっているかもしれません。
各局、曜日や時間帯(朝、昼、夕方、夜)でそれぞれ番組の趣向も異なるのも面白いですね。
TVじゃなくラジオをおススメする理由
ラジオの良いところはTVと違って目を向ける必要が無く、垂れ流しで聞けるのが最大のポイント。
※そして仕事中にTVを見ているというと聞こえが悪いですが、ラジオはなぜか許されるイメージがある。
Youtubeでもok!
「ラジオから聞こえる話し声は不要!」という人にはYoutubeで再生時間の長いBGMを探して再生してみるのをオススメします。
「作業用BGM」や「メドレー」、「ジャズ」と言ったワードで検索すると色々出てきます。
途中広告が入るBGMはかえってストレスがたまるので、広告が無い動画がいいですね。
※再生時間が長いものを選ぶ理由は、なるべくハンズフリーで操作を行わずに垂れ流しておきたいからです。
おまけ
金曜の仕事終わりは目を閉じてTM NETWORKの「Get Wild」を流してみよう!
少し前にSNSで流行った「Get Wild退勤」の二番煎じです。
会社からの退勤する際に「Get Wild」を聞くと最高に気分がいいという内容でバズったもので、オンとオフを切り替えと仕事が終わった感を出すためのBGMとしては至高の一曲ですね。
個人的には斉藤和義さんの「歩いて帰ろう」も良いと思います。
+αでリフレッシュ効果アップが見込めるアイテム3選
▼目薬
ノートPCで作業を行っていると、目がシバシバしたり瞼が痙攣したりした経験はありませんか?
そのほとんどは疲れ目によるものが要因と思われます。
そんな時にあると嬉しい爽快感あふれる目薬の存在。
メントール入りで清涼感抜群のものを選ぶことで眠気覚ましにもなります。
色々試して悩みぬいた結果、ロートのZiプロdが一番良かったのでこれを使い続けています。
私個人としては常に爽快感MAXの一番上の物を選んでいますが、目が慣れてくると爽快感が薄れてより強い刺激の物を求めてしまいますので、普段あまりこういった目薬を使わない人は刺激の少ない物から段階的に上げていった方が長く爽快感を楽しめます。
▼洗顔シート
爽快感による眠気覚ましが目的ですが、それ以外にも額に浮き出た油のテカテカをふき取ってくれる一石二鳥のアイテム。
特に夏をはじめとした暑い季節は昼食後の昼過ぎぐらいに使うとスッキリ感が増して気持ちがいいですね。
目薬と同様に爽快感には段階的に強さがあるため最初は刺激の少ない物から使い始めることをオススメします。
▼めぐりずむ
疲れ目と気分のリフレッシュに最適な一品。
アイマスクタイプで40℃の蒸気が10分間持続し目の疲れを癒してくれます。
メントール入りなので通常のめぐりずむと異なり、使い終わった後の目の周りのスッキリ感が増します。
非常に心地よく絶大な効果があるのでうっかり寝てしまう可能性があるのは要注意ですね!
軽く寝入ってしまってもいいように昼休憩など長めの休憩タイムに使うのが理想的です。
リモートワークがより快適になるあると便利なデスク周りのアイテム5選
▼ゲーミングチェア
リモートワークを快適に行う上で最も重要でケチらないほうがいいのがこれ。
ゲーミングチェアに拘る必要はありませんが、「腰痛」や「肩こり」はもちろん酷いと「痔」にもなりかねないので椅子だけはお金をかけたほうがいいと断言できます。
椅子は実際にお店で座ってみて自分に合ったものを選ぶことが大事です。
ゲーミングチェアなら「ヨドバシカメラ」や「ビックカメラ」などの大型家電量販店、それ以外のオフィスチェアなどであれば「ニトリ」のような大型家具店に行ってみましょう。
機能性が多いに越したことはありませんが、最低限押さえておきたいのはリクライニング(背もたれ)が150度以上倒せるものを選ぶのが良いです。
仕事中丸くなった体を伸ばすためには、リクライニングの角度は広いほどいいですね。
人によって意見は異なりますが、私個人としてはAKRacingのPro-X系のゲーミングチェアが長時間座っていても疲れないのでしっくりきます。
▼ノートPC用冷却パッド
ノートPCの排熱処理による高温化の改善に役立つアイテムです。
ノートPCの種類にもよりますが、動画をアップしたり顔出し会議の時はPCに負荷がかかり異常な熱を持って動作が遅くなるなどの症状が出るときもあるので、PCの熱が気になる人はあった方がいいですね。
冷却以外にもノートPCの画面の角度調整にも使え、画面を目線の高さに合わせることで首や肩の凝りの解消にも繋がるのでオススメです。
ただしノートPCのキーボードが叩きづらくなるので、別途USBやBluetoothで接続できるキーボードがあった方が便利ですね。
▼Bluetoothイヤホンマイク
無くてもそれほど支障はありませんが、外部からのノイズが入りこんだり会議の内容を聞かれないように配慮する場合はあった方が便利です。
仕事用と割り切って使うので高くて高性能であるものを買う必要はありませんが、Bluetoothを選ぶ理由はPCや端末から一定の距離をとっても会話ができるという点です。
「聞き専で音声と顔出しOFF」の場合に限りますが、会議中に宅配便が届いても、急な腹痛に見舞われてトイレに駆け込んでも大丈夫!
以前住んでいたアパートでは壁が薄く、隣の部屋の話し声が聞こえたりしていて気になって仕方がなかったので必須アイテムでもありました。
上記で紹介しているものを2020年の4月から使用していますが、未だに壊れることなく使えていて便利ですね。
▼スマホアーム
業務中にスマートフォンをいじるなんてことはあまりないかもしれませんが、合間に電話の着信やメールの確認ぐらいは誰でもするかと思います。
そんな時、目線を横にずらすだけで内容が確認できると便利だなと思ったのがきっかけで購入しました。
アームは長いもので、角度が調整できデスクに座った時にちょうど顔の高さの位置に画面が来るタイプのものが理想です。
椅子のアームレストの高さにもよりますが、肘をついたままスマートフォンの画面をスライドやタップができるとより疲れなくていいですね。
私個人の感覚で色々と試してみた結果としては上記で紹介しているアームをリモートワークに入る前の2019年の4月から3年ぐらいずっと使い続けています。
アームの可動域は人により好みがわかれると思いますが、ある程度自由に動かしたいという人は下記のようなタイプの物をオススメします。
▼充電コード
その名の通りスマートフォン用の充電コードです。
私が使っているのはandroidスマートフォンなのでタイプCの物を使っていますが、直接電源プラグに差すタイプの物ではなくUSB接続の物を選んでいます。
常に充電しているわけではありませんが、たまに充電を忘れてバッテリーの残量が少ない時に充電したまま家の中を持ち歩くのに重宝します。
コードが長めのものを選ぶ理由もそれに付随して選んでいるので長ければ長いほど理想的であると言えます。
家の中だけなら都度移動先の近場にある電源プラグに差せばよいのでは?と思うかもしれませんが、持ち歩いた後そのままスマホアームに戻すところまでを想定しているのでこの方が便利ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後にリモートワークになってから起きた私自身の変化についてまとめたいと思います。
- 食事をとる時間が固定化した
- 睡眠時間が増えた
- 週1でしていた運動が週2に増えた
- 自炊の回数が増えた
- おうち時間を充実させるための趣味が増えた
- スキマ時間を活用して他の事をやっている内に効率厨になった
- 光熱費が1.5倍になった
- 体重が増えた
- 首や肩のこりが悪化し整体に行く頻度が増えた
- 明確な終業時刻があいまいになり勤務時間が増加した
ざっと思いつく範囲で書き連ねてみました。
全部が全部良いことだけではありませんが、無意識のうちに空いた時間に何をするかを考えるようになるので、思いがけずマルチタスクな能力が鍛えられている感じはしますね。
また、リモートワークは企業側の管理が難しいことから、セキュリティや勤怠などでトラブルが発生するたびに都度新しいルールが増えます。
慣れるまでが非常に面倒に感じることもたくさんありますが、それらを踏まえても今の所はメリットの方が上回っていると感じられるのでリモートワークには向いている性格なのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからリモートワークを体験する予定の方の参考になれば幸いです!
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