AIで音楽を作れるサービスとして人気のSuno AI。2026年現在はv5.5が登場し、音質やボーカルの自然さ、カスタマイズ機能はかなり進化しています。
Suno公式では、v5.5でVoices、Custom Models、My Tasteといった機能が追加され、より自分の声や好みに近い楽曲生成ができるようになったと説明されています。
ただ、実際に使い込んでみると、単純に「最新モデルが一番良い」とは言い切れないと感じました。
特に私が気になったのは、v5.5はクオリティは高いけれど、仕上がりが無難になりやすいという点です。逆にv4.5+はガチャ要素が強いものの、たまに想像を超えるような尖った曲が出てくることがあります。
この記事では、私が実際にSuno AIのv5.5、v5、v4.5+を使い比べて感じた違い、日本語歌詞の発音問題、そして現時点でおすすめの使い方をまとめます。
この記事で分かること
- Suno AI v5.5・v5・v4.5+の違い
- v5.5で感じたメリットと弱点
- 日本語歌詞の読み間違い対策
- 尖った曲を作るためのおすすめワークフロー
- v4.5+、v5、v5.5の使い分け方
目次
Suno AIとは?
Suno AIは、テキストで曲のイメージを入力するだけで、歌入りの楽曲を生成できるAI音楽制作ツールです。
たとえば、
- 明るいJ-POP
- 女性ボーカル
- 夏のドライブに合う曲
- 爽やかなギターサウンド
といった指示を入力すると、その内容に合わせた楽曲を生成してくれます。
ジャンル、ムード、楽器、ボーカル、BPMなどを細かく指定できるため、作曲経験がない人でも曲のイメージを形にしやすいのが特徴です。
結論:尖った曲はv4.5+で引き、v5で整え、v5.5でRemasterするのが良い
先に結論から言うと、私が現時点で一番良いと感じている流れは以下です。
おすすめの流れ
- v4.5+で尖った当たり曲を引く
- v5でVoiceに登録してCoverする
- 読み間違いや歌い方を修正する
- 整ったらv5.5でRemasterする
以前は、v4.5+で当たりを引いたあと、そのままv5.5でVoice登録してCoverする方法も試しました。
しかし、私の感覚では、v5.5でCoverすると楽曲全体が強制的に安定化されやすく、v4.5+で出た尖った個性や荒さが薄まることがありました。
そのため、v4.5+で出た面白い曲を活かしたい場合は、いきなりv5.5でCoverするよりも、まずv5でCoverして読み間違いや歌唱の崩れを修正し、その後にv5.5でRemasterして音質を上げる方が、元の個性を残しやすいと感じています。
私の使い分け
- 尖った曲を作る:v4.5+
- 読み間違いや歌唱の修正:v5 Cover
- 最終的な音質向上:v5.5 Remaster
v5.5を使って感じたこと
クオリティは高いが、無難な仕上がりになりやすい
v5.5で作る曲は、全体的な音質やミックスのまとまりはかなり高いです。ボーカルも聴きやすく、曲としての完成度も高いと感じます。
ただ、その一方で、どうしても無難な方向にまとまりやすいです。
ジャンルを指定すると、そのジャンルに用意されている“正解っぽい音”に寄せられる感じがあります。悪く言えば、プリセット化されたボーカルやアレンジに吸い寄せられるような印象です。
海外のユーザー投稿でも、v5.5について「生成結果が似通いやすい」「同じような曲になる」といった不満が見られます。私が感じた“無難に寄る”感覚と近い意見だと思いました。
Voicesを使っても完全に狙った声にはならない
v5.5では、これまでのPersonasの流れを引き継ぐ形で、Voicesという機能が使えるようになりました。
Voicesは、自分の声や特定の歌声の雰囲気を反映しやすくする機能です。Suno公式でも、v5.5の大きな新機能として紹介されています。
ただ、私の検証では、Voicesを使っても完全に狙った声になるわけではありませんでした。
特に気になったのは、最終的にSuno側のプリセットボイスのような方向へ寄せられることです。
「この声の個性を残したい」と思って登録しても、生成後にはSunoらしい整った声に変換されてしまい、声のクセや尖りが薄くなることがあります。
私の感覚では、v5.5のVoicesは「声を完全に再現する機能」というより、声の雰囲気をSuno風に整えて使う機能と考えた方が期待値のズレが少ないです。
v5.5でも日本語歌詞の読み間違いは残る
v5.5になって、日本語の発音ミスはかなり減りました。
ただし、まだ完全ではありません。私の環境では、以下のような読み間違いがありました。
- 「入る」→「いる」と読まれる
- 「〜は」→「〜わ」と読んでほしいのに「は」と読まれる
- 「〜へ」→「〜え」と読んでほしいのに「へ」と読まれる
特に「は」と「わ」、「へ」と「え」の読み分けは、モデルが新しくなってもまだ安定しない場面があります。
以前より改善されているのは確かですが、日本語曲を作る場合は、今でも歌詞の表記を工夫する必要があると感じました。
v5を使って感じたこと
サビで叫び声のような歌声になりやすい
v5は、v4.5+と比べると音質や曲のまとまりは向上しています。
ただ、私が気になったのは、サビでヒステリックな叫び声のような歌声になる確率が高いことです。
特に感情的なJ-POPやロック系のプロンプトでは、サビに入った瞬間にボーカルが過剰に張り上げることがありました。
もちろん、迫力が欲しい曲ではメリットにもなります。しかし、落ち着いた曲や繊細な曲を作りたいときには、やや扱いづらいです。
v4.5+に比べると声のバリエーションが狭い
同じプロンプトで何度も生成を続けると、v5はv4.5+に比べて声のバリエーションが狭いと感じました。
v5の方が「完成度の高い曲」にはなりやすいのですが、何曲も作っていると、似た声・似た歌い方に寄りやすい印象があります。
また、日本語歌詞についても、「は」を「は」と読むか「わ」と読むかが安定しません。
特に「〜は」を「〜わ」と読んでほしい時ほど、なぜか「は」と読まれることがありました。
v4.5+を使って感じたこと
漢字の歌詞は苦手。基本はひらがなが安定
v4.5+は、日本語歌詞の読み方がかなり不安定です。
特に漢字をそのまま入れると、想定外の読み方をされることがあります。
そのため、私の場合は基本的に歌詞はひらがな中心で書くようにしています。
たとえば、
君は夜へ走り出すではなく、
きみ わ よる え はしりだすのように、実際に歌ってほしい発音に寄せて書く方が安定します。
「は」「へ」の発音はかなり気を使う
v4.5+では、「は」と「わ」、「へ」と「え」の読み分けが特に不安定です。
私の検証では、「は」と読んでほしい部分は、場合によっては、
- 歯
- 葉
のように漢字へ変換する必要がありました。
逆に、助詞として「わ」と読んでほしい「は」は、最初から「わ」と書いた方が安定します。
たとえば、
私はではなく、
わたし わのように書くイメージです。
ただし、これも万能ではありません。表記を工夫しても、思った通りに読んでくれないことはあります。
ガチャ要素が強いが、尖った曲が出る
v4.5+の一番面白いところは、ガチャ要素が強いことです。
失敗も多いです。発音が崩れることもあります。曲の構成が荒れることもあります。
でも、その代わりに、v5.5では出にくいような尖った曲が出ることがあります。
ボーカルのクセ、メロディの跳ね方、アレンジの暴れ方などが、想像を超えてくる瞬間があります。
v5.5は完成度が高い反面、良くも悪くも整いすぎます。v4.5+は荒いけれど、その荒さが魅力になる場面があります。
v5.5・v5・v4.5+の比較表
| モデル | 良い点 | 気になる点 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| v5.5 | 音質が高い、まとまりが良い、Voicesが使える | 無難になりやすい、声の個性が薄まりやすい | Remaster、最終仕上げ、音質向上 |
| v5 | 音質と構成が安定している | サビで叫び声っぽくなりやすい、声の幅が狭め | Cover、発音修正、歌唱の整理 |
| v4.5+ | 声のバリエーションが多い、尖った曲が出る | 日本語発音が不安定、ガチャ要素が強い | アイデア出し、個性的な曲探し、当たり曲探し |
私が今おすすめするSuno AIの使い方
1. まずv4.5+で尖った当たり曲を探す
最初はv4.5+でたくさん生成します。
v4.5+は発音や構成が不安定なこともありますが、その代わりに声のバリエーションや曲の暴れ方に幅があります。
v5.5では出にくいような、想像を超えたメロディやクセのあるボーカル、荒いけれど魅力のある曲が生まれることがあります。
私の感覚では、v4.5+は完成品を作るモデルというより、尖った素材を探すためのモデルです。
2. 当たり曲が出たらv5でVoiceに登録してCoverする
v4.5+で「これは面白い」と思える曲が出たら、その曲をベースにしてv5でVoiceに登録し、Coverを作ります。
ここでの目的は、v4.5+の尖った雰囲気を残しつつ、読み間違いや歌唱の崩れを修正することです。
特に日本語歌詞では、
- 「入る」→「いる」と読まれる
- 「〜は」→「〜わ」と読んでほしいのに読まれない
- 「〜へ」→「〜え」と読んでほしいのに読まれない
といった問題が起きることがあります。
v5でCoverを作ることで、v4.5+の荒さをある程度整えながら、v5.5ほど強く安定化されすぎない形に持っていけると感じました。
3. 整ったらv5.5でRemasterする
v5でCoverして、発音や歌い方、曲の流れがある程度整ったら、最後にv5.5でRemasterします。
ここで重要なのは、v5.5ではCoverではなくRemasterを使うという点です。
v5.5でCoverすると、曲がきれいになる反面、元の尖った個性が薄まり、Suno側の安定したプリセット的な方向へ寄せられてしまうことがあります。
一方でRemasterなら、元の曲の構成や雰囲気を比較的保ちながら、音質や全体の完成度を上げる目的で使いやすいです。
ポイント:v4.5+で出た当たり曲の個性を残したい場合は、v5.5でCoverして作り直すより、v5.5でRemasterして磨く方が合っていると感じました。
日本語歌詞を書くときの実用テクニック
Suno AIで日本語曲を作るなら、歌詞の書き方はかなり重要です。
私がよく使うのは、以下のような変換です。
私は君へ歌うではなく、
わたし わ きみ え うたうのように、実際の発音に寄せて書きます。
また、特定のフレーズで「は」と読んでほしい場合は、
はとそのまま書くと「わ」と読まれる可能性があるため、
歯、葉などに置き換えて調整することがあります。
もちろん、歌詞としての見た目は悪くなります。ただ、Sunoに正しく歌わせるという意味では、かなり効果があります。
日本語歌詞を安定させるコツ
- 漢字を減らす
- ひらがな中心で書く
- 助詞の「は」は必要に応じて「わ」と書く
- 助詞の「へ」は必要に応じて「え」と書く
- 「は」と読ませたい場合は「歯」「葉」などに置き換える
- 1行を長くしすぎない
- 文節ごとにスペースを入れる
プロンプト例:v4.5+で尖った曲を狙う場合
v4.5+で尖った曲を狙うなら、あまり整いすぎた指示にしない方が面白い結果になることがあります。
experimental Japanese rock, emotional male vocal, unstable chorus,
distorted guitar, dramatic drums, raw vocal texture,
unexpected melody changes, intense but catchy, 140 BPM日本語歌詞は、発音重視でひらがな寄せにします。
[Verse]
よる の まち に ひびく
こわれかけた ぼく の こえ
[Chorus]
きみ わ まだ しらない
ぼく が ここ に いる ことプロンプト例:v5でCoverして整える場合
v5では、v4.5+で出た尖った曲を整える目的で使います。
この段階では、元の曲の個性を残しつつ、発音や歌唱を修正するイメージです。
Japanese alternative rock, emotional vocal,
keep the original rough feeling,
preserve the unique vocal character,
fix pronunciation mistakes,
cleaner vocal performance,
do not make the song too polished読み間違いが起きた部分は、歌詞側も調整します。
きみ は まだ しらないでうまく読まれない場合は、
きみ わ まだ しらないのように、発音に合わせて書き換えます。
プロンプト例:v5.5でRemasterする場合
v5.5では、CoverではなくRemasterで仕上げるのがおすすめです。
v5.5でCoverすると曲全体が整いすぎてしまい、v4.5+で出た尖った個性が薄まることがあります。
Remasterでは、元曲の雰囲気を保ちながら音質を上げるイメージで使います。
remaster with higher audio quality,
keep the original arrangement,
preserve the rough emotional vocal,
do not change the melody,
do not over-polish the song,
maintain the unique atmospherev5.5で大事なのは、作り直すより磨くこと。
v4.5+で出た尖りを残したい場合、v5.5はCoverよりRemasterの方が相性が良いと感じました。
商用利用する場合の注意点
Suno AIで作った曲をYouTube、TikTok、広告、配信サービスなどで使いたい場合は、利用プランと権利関係を確認する必要があります。
Suno公式ヘルプでは、ProまたはPremierプラン加入中に作成した楽曲には商用利用権が付与されると説明されています。一方で、無料プランで作った楽曲は商用利用できない場合があるため注意が必要です。
また、AI生成楽曲の著作権や配信ルールは今後変わる可能性があります。商用利用する場合は、必ずSuno公式の最新ヘルプや利用規約を確認したうえで使うのが安心です。
まとめ:最新モデルだけが正解ではない
Suno AIは、2026年時点でかなり高品質な音楽生成ツールになっています。
ただし、最新モデルだけを使えば一番良い曲が作れるわけではありません。
私の感覚では、v5.5は音質やまとまりは優秀ですが、Coverで使うと曲が強制的に安定化されやすく、v4.5+で出た尖った個性が薄まりやすいです。
一方、v4.5+は不安定ですが、声のバリエーションや曲のガチャ要素が強く、想像を超えるような当たり曲が出ることがあります。
そのため、現時点で私が一番おすすめしたい流れは、
- v4.5+で尖った当たり曲を引く
- v5でVoiceに登録してCoverする
- 読み間違いや歌唱の崩れを修正する
- v5.5でRemasterして音質を上げる
という方法です。
v5.5のCoverは完成度を上げる力が強い反面、曲を無難な方向へ整えすぎることがあります。
だからこそ、v4.5+で生まれた偶然性や尖りを残したい場合は、v5.5ではCoverではなくRemasterを使う方が良いと感じました。
Suno AIは、単にプロンプトを入れて曲を作るだけのツールではありません。
モデルごとのクセを理解して、v4.5+、v5、v5.5を使い分けることで、より自分のイメージに近い曲や、想像を超える曲に出会いやすくなります。
特に日本語曲を作る場合は、漢字や助詞の読み方に注意しながら、ひらがな化・発音寄せ・Cover・Remasterを組み合わせるのが現実的です。
完璧なAI作曲ツールというより、偶然性と調整を楽しみながら、自分では思いつかない音楽を探すツール。
それが、私がSuno AIを使って感じた一番大きな魅力です。
参考情報
- Suno公式:v5.5発表記事
- Suno公式ヘルプ:v5.5、Voices、Custom Models、My Taste
- Suno公式ヘルプ:Rights & Ownership
- Suno AIユーザーコミュニティでのv5.5に関する感想



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