先日、思い立ってペーパードライバー講習を受けてきました。
運転するのは実に20年ぶりです!
もちろん乗ってないので違反もなしで光り輝くペーパーゴールド免許です!
はじめにお伝えすると、私自身の考えとしては極力乗らなくて済むなら乗らないで済ませたい思考です。
学生時代に免許を取ってから車を運転する機会もないまま、就職で都会へと移り住んだがため正直何も覚えていないし運転技術も皆無といった感じでしたが、せっかく免許があるわけだし何事も慣れればいけるだろう!という精神で思い切って受けてみました。
今回はその講習内容と感想を書きますね。
また、普段運転している人にとってもペーパードライバーが運転中に思うことや考えることがわかると思うので、練習を手伝う予定がある人は知っていると手伝う時に少しだけ相手に優しくなれるかもしれません!
目次
ペーパードライバー講習の関東圏平均相場
今回お願いしたのは、レンタルカーショップが運営する出張タイプのペーパードライバー講習で、1時間当たり6000円の4時間コース。
関東圏の平均相場としては大体そんなところで、3時間で18000円コースが一般的です。
依頼先によってはマイカーかレンタルかを選べたりもして、マイカーだとその分少しお安くなったりしますが、私は車を持っていないので、レンタル車が可能なところでお願いしました。
選べるコースはいろいろありましたが、とにかく少しでも感覚を取り戻したいということで計4時間コースでの申し込みです。
ネットのサイト上から希望日を予約して、返答を待ちます。
講習当日の持ち物は運転免許書と講習費用だけ持っていけばOK!
※眼鏡やコンタクトが必要な人は忘れないように注意です。
待ち合わせは指定の駅
出張タイプのペーパードライバー講習は、自宅からの最寄り駅や指定された駅で待ち合わせという形になります。
その日は午後14:00から待ち合わせということで、指定された駅に向かいました。
しばらくして予約時にサイト上で記載した携帯電話に担当の方から電話がかかってきて、駅のロータリーで合流です。
この時気づいたのが車体に初心者マークはついていないということですね。
つまり、公道に出ても他の運転者からは運転歴が浅いとは見てもらえないってことです。
合流後は助手席に乗って、休日午後の人でごった返す駅を離脱。
ペーパードライバー講習を受けようと思った動機や、ドライバー歴など雑談を踏まえたヒアリングをしながらしばらく走りコンビニの駐車場に入ります。
そこでドライバー交代。
今回の講習で乗ったのは、比較的万人向けであるといわれるTOYOTAのAT車。
運転席に乗り込んだら、シートの位置調整、ハンドル、ブレーキなどなど一通り操作方法のレクチャーを受けます。
所持している免許自体はMTなのですが、ブランクが長すぎてろくに乗ってもいなかった自分が、操作すらおぼつかない状態でクラッチやらギアチェンジなんて余裕はないだろうし、何より坂道発進なんて高度な芸当ができるとは思えない…。
この時は、AT車が主流となった現代で心底良かったと思った瞬間でもありましたね。
レンタルタイプのペーパードライバー講習用の車には簡易補助ブレーキが付いているのですが、これがあるのとないのではやはり安心感が違います。
※実際運転中に細部まで気が回らなくて何度か補助ブレーキを使って止められたのも事実です。
自動車学校の教習車と異なる点は助手席の足元にブレーキがあるわけではなく、直接運転席のブレーキに取り付けられた杖が助手席側まで伸びており、手でその杖を押すとブレーキがかかるアナログチックかつシンプルなものですね。
マイカーを使って講習を受ける場合、一部のマニュアル車やハンドルが左側についてる車などにはつけられないようですが、なかなかにして理にかなったものだなぁと思いました。
1時限目:直進ー左折ー右折
準備が整ったら、いざ!というかいきなり出発です。
てっきりコンビニの駐車場で軽く慣らし運転とかするのかと思っていたのですがそんなことはなく、いきなり公道にでます。
普段から車を運転するような状況であればたやすいのでしょうけど、好奇心よりも不安と警戒心が勝る場合そうはいきません。
恐る恐るウィンカーを着け、車が来ないかを見てゆっくりと道路へ。
最初はまっすぐ進み、とにかくアクセルとブレーキ、車間距離と車体の幅に慣れるところから始めます。
そのうえで、信号や標識の種類を見ながら感覚を思い出していくわけですが、最初は全く余裕がありません。
しばらく走ったら次は左折です。
次の信号を左にという合図をもとに、左にウィンカーを入れて車線の左側に寄せていくわけですが、まだ車体の幅の感覚がつかめていないこともあり、自分の感覚では左に寄せているつもりでも実際は全然真ん中だったりで、上手くいかないっ!
そうこう考えている内に交差点が近づいてきて左折ポイントになり、「スピードを落としてゆっくり曲がってくださいね」と言われるも自分の思っていたのとスピードが違ったようで、「もっとスピード落としてください」と言われるっ!
その後何度か左折を繰り返し、ようやく左折のスピード感をつかめたあたりで次は右折です。
大半の人は、対向車が来る分左折よりも右折の方が怖いという人の方が多いらしいですが、私の場合は視界の狭い左折よりも右折の方がスムーズにできました。
交差点の中央にどれくらい寄せればいいとかその辺の感覚は最初悩みましたが、巻き込み事故がある左折よりは対向車とのタイミングがつかめればいい右折は気楽なイメージもありましたね。
右折も何度か繰り返した後は、コンビニの駐車場に止めて5分ほど休憩。
ここまでで大体1時間です。
2時限目:駐車
休憩が終わったら続いては広い駐車場があるホームセンターに入って練習です。
これが最大の難所でしょうか?
最初は左側の空いているスペースへの駐車からで、駐車したい場所を決めたらハンドルを右に切って右斜め前45℃の位置まで移動し、ギアをリバースに入れミラーをみて、車体が垂直になったらハンドルをニュートラルまで戻す。という動作が頭ではわかっていても実際にやってみるとなかなかできない!
ハンドル右で右斜め前45℃、ギアをリバース、車体が垂直になったら戻す…
ハンドル右で右斜め前45℃、ギアをリバース、車体が垂直になったら戻す…
ハンドル右で右斜め前45℃、ギアをリバース、車体が垂直になったら戻す…
なんだこれは…
頭でシミュレーションするも完全にパニック!
ハンドルを戻す際にニュートラルの状態からどこまで回したかを感覚的に覚えてなくて、勢い余って右に切ってたりして斜めに入ってしまったり。
ハンドルを切るのが遅くて線をはみ出して駐車してしまったりと散々でした。
運転歴の浅い人はバックが苦手とよく聞きますが、私の場合はそのレベルじゃない気がした…。
続いて右側の駐車スペースに駐車する場合の練習です。
今度は左側駐車時の動作の逆をやればいいわけですが、ハンドルを左に切って斜めにした後、ギアをリバースに入れて、車体がまっすぐになったらハンドルをニュートラルに戻す。
左側駐車に比べてサイドミラーが近くにあるのと白線と車体が見えやすい分、右側駐車の方が比較的楽ですがそれでも線と線の真ん中にぴったりとは止められないっ!
何度かやっている内に1回だけものすごく上手く駐車できた時がありましたが、その時の感覚がなかなかつかめず数回やった程度ですんなりと入れられるようなものではないことはわかりました。
空いている駐車場で練習したので、両サイドに車が止まっている状況での練習はできなかったですが、これは繰り返し練習しないといけない気がしますね。
これで大体2時間。
ずっと気を張ってきたためか少々疲れてきました。
3時限目:細道ー踏切ー2時限目までの復習
駐車の練習が終わったら、次は車線が無い細い道と踏切の練習です。
細い道は通行人や対向車とすれ違う時の距離を意識しつつ走行していくわけですが、思った以上に神経を使うことが判明しました。
対向車に道を譲ろうとして左に寄ったはいいけど、ここでまた車体の幅に対する意識が薄れて左側の壁スレスレまで寄っていました。
サイドミラーさえ当たらなけりゃぶつからないというのは確かですが、それでも寄りすぎた感じは否めませんでしたね。
踏切に関しては何ら問題なく通過です。
ただ、前が詰まって踏切の中で立ち往生!なんてことにならないようしっかり一時停止と前方確認だけはしないとなとは思いました。
最後は混雑時の車線変更などを試しながら、右折、左折などの応用と道路上の標識確認をしつつ待ち合わせとなっていた駅のロータリーまで向かいます。
さすがに夕方ともなると辺りも暗くなってきて、道路が混み始め昼間とは違ったプレッシャーがまたあります。
原付バイクの時でも感じたことですが、2車線で隣や後ろに大型のトラックが止まったりすると威圧感があって落ち着きませんね。
そして混んでくるとその分目から入ってくる情報量も頭で処理する情報量も増えるので、急に割り込まれたりすると処理が追い付かなくなる場面もいくつかあったりして、要注意の状況が増えますね。
そんなこんなの状況を体験しつつ、ここまでで3時間です。
まとめと感想
4時間コースで申請はしたものの、今回はお試しもかねて一通り体験するという目的は達成できたので、担当の方と話して今回は3時間コースに切り替えてもらう形で終わりました。
他にも希望すれば、時間内での高速道路講習(+1000円)や、苦手部分の重点的な練習、追加料金での延長などもできます。
運転中はそれぞれのポイントやコツを踏まえながらアドバイスをくれるため、終始お互いに話をしながら講習が進んでいきますが、曰く「大事なのは平常心」ということで大変参考になりました。
普段運転をしている人から見れば「なぜできないのか?」を疑問に思う方もいるかと思いますが、その辺は技術よりも経験の差だと思います。
こうして体験してみると運転を必要としない都心エリアでの生活に浸ってきた20年のブランクはなかなかのものです。
実際、担当の方の話を聞いていると、ご夫婦の方で普段運転をする人に助手席に乗って手伝ってもらって運転の練習をしてみるも、「なぜできない」を強めの口調で言われたりして喧嘩になったりモチベーションが下がって続かなかったりがあるようですね。
ペーパードライバー講習の需要があるのはそういった理由も含まれるんだと思います。
講習では課題をたくさん残す形となったわけですが、感覚を取り戻し運転技術を向上させるには、もう何回かはやっておいた方が安心かなと感じたので、次は高速道路での講習と苦手部分の重点的練習を兼ねたコースでもう一度受けてみようかと思います。
長らく運転していない方、これから受けてみようと思っていた方の参考になれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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